はじめに
昨日、2月4日(土)に、いわきFCとのトレーニングマッチが行われたそうです。
結果は45分×3本トータル、0ー1で浦和レッズが勝利。
得点はユースの選手の1点のみだったものの、スコアだけで見ると、守備は安定してきているようですね。
今シーズンからスコルジャ監督に代わり、前からのプレスが増えたり‥
ディフェンスラインをある程度高く保って守っていると思われるので‥
その分、裏を取られて失点するリスクは、昨シーズンよりも上がっているのではないかと思いますが‥
そんな中で、これまでのトレーニングマッチで(特に1、2本目の試合で)失点が少ないのは‥
チーム全体での守備が順調に仕上がってきているのかなと想像しています。
今週は、ホイブラーテン選手と岩波選手がチームに合流したとのことで、いよいよメンバーが揃ってきました。
開幕まであと2週間、チームを仕上げていく段階に入ってきましたね。
今シーズンの浦和レッズの選手が固まってきたところで‥
今回は、昨シーズン優勝の横浜Fマリノス、一昨年シーズン優勝の川崎フロンターレの主力選手と比較してみて‥
2023シーズン、浦和レッズが優勝を目指すために必要な戦力が揃っているのかについて、考えてみたいと思います。
※あくまで一個人の意見、素人の個人的な考えですので、その前提でご覧ください。
2022シーズン優勝の横浜Fマリノスの選手
一例として、昨シーズン後半、2022.10.29第33節・横浜Fマリノスvs浦和レッズのメンバーで考えてみます。
当時の横浜Fマリノスのメンバーは、次のとおりでした(敬称略)
なお、試合結果はご存じのとおり、浦和レッズは1ー4で敗戦‥泣
<スターティングメンバー>
FW エウベル アンデルソン・ロペス 水沼宏太
MF 西村拓真 喜田拓也 渡辺皓太
DF 永戸勝也 エドゥアルド 岩田智輝
GK 高丘陽平
<交代選手>
レオセアラ 仲川輝人 ヤン・マテウス 藤田譲瑠チマ 松原健
当時、この試合を観ていて‥
「優勝争いをしているチームは、守備はともかく攻撃の部分で、交代選手を含めて、違いを出せる選手が多いな‥」
と強く感じた記憶があります。
前線のスタメンは、左には個人技に優れたエウベル選手(止めきれず2得点)
右にはスタメン起用に応えようとキレキレだった水沼選手
真ん中には身体が強く足元の技術も高さもあるアンデルソンロペス選手(後に2022シーズン・二桁得点)と‥
J1トップクラスの戦力が揃っていました。
トップ下には、調子を落としたマルコス・ジュニオール選手からスタメンを奪っていた、日本代表選出歴もある西村選手。
交代で入ってきたのは、スタメン級のレオセアラ選手(後に2022シーズン・二桁得点)
仲川選手(2019JリーグMVP &得点王)など‥
もちろん当時の浦和レッズにもたくさん良い選手はいましたが‥
昨年のあの試合の時点では
「今の横浜Fマリノスには、攻撃面で個の力で違いを生み出せる選手が揃っているな、これなら優勝するかもしれないな」
という印象を持ちました。
同時に、「今の浦和レッズは、戦術面だけでなく個の力でも、まだ優勝を狙える戦力は整っていないな」とも感じました。
J1リーグで優勝をするためには、「チーム戦術・連携」を高めるだけではなく‥
その前提として、特に攻撃面で「J1上位クラスの個の力を持った選手を、交代選手を含めて揃える」必要があると思います。
「チーム戦術、連携」だけでは、リーグで上位には食い込めたとしても、なかなか優勝は難しいのではないでしょうか。
チームの力が拮抗しているJリーグではありますが‥
特に近年では、「チーム戦術・連携」+「J1上位クラスの個の力を持つ攻撃的な選手の選手層」が必要だと、個人的には考えています。
2021シーズン優勝の川崎フロンターレの選手
一例として、一昨年のシーズン後半、2021.11.3第34節・川崎フロンターレvs浦和レッズのメンバーで考えてみます。
当時の川崎フロンターレのメンバーは、次のとおりでした(敬称略)
なお試合結果は、試合終了間際に浦和レッズが追いつき、両者1ー1の引き分けでした。
<スターティングメンバー>
FW マルシーニョ レアンドロ・ダミアン 家長昭博
MF 旗手怜央 橘田健人 脇坂泰斗
DF 登里享平 谷口彰悟 ジェジエウ 山根視来
GK チョン・ソンリョン
<交代選手>
小林悠 知念慶 大島僚太 車屋紳太郎 山村和也
こちらの試合も、前線のスタメンには、左はドリブルで違いを出せるマルシーニョ選手(後に2022得点ランク3位)
真ん中はレアンドロ・ダミアン選手(後に2021シーズン得点王)
右には家長選手(2018JリーグMVP)など、J1トップクラスの戦力が揃っていました。
中盤には、左は現在スコットランド・セルティックで活躍している旗手選手
右は日本代表選出経験のある脇坂選手
交代で入った攻撃的な選手は、小林選手(2017得点王)
今シーズン鹿島アントラーズに移籍した若手有望株の知念選手
日本代表選出歴のある大島選手など。
やはり、攻撃面で個の力で違いを作り出せる選手が、前線のスタメン、サブメンバーに揃っていました。
川崎フロンターレは、当時も既にチームの戦術が浸透し、抜群の連携で他チームを圧倒している状況でしたが‥
そんな完成度の高いチームであっても、攻撃面で個の力を持った選手が、交代選手を含めて揃っていたことがわかります。
やはり優勝を目指すチームには
「チーム戦術・連携」+「J1上位クラスの個の力を持つ攻撃的な選手の選手層(スタメン+サブメンバー)」が必要だと思います。
2023シーズンの浦和レッズの選手
今シーズンの浦和レッズの選手(前線3人と中盤の攻撃的な選手)は、次のとおりです(敬称略)。
<一例・スターティングメンバー>
FW・MF リンセン(オランダリーグ2019-20シーズン得点2位)、モーベルグ (元スウェーデン代表)、関根、小泉、伊藤
<一例・交代選手>
FW・MF 興梠(J1通算得点歴代2位)、髙橋、シャルク、明本、松崎、大久保
浦和レッズサポーターという気持ちを一旦置いておいて、上記の選手達をフラットに観察してみた場合‥
現時点で、今シーズンの浦和レッズに
「攻撃面で、得点王・JリーグMVP・日本代表級の実力を持った選手が揃っている」とまでは言えないように思います。
優勝を狙うには、J1上位クラスの個の力を持つ選手層が少し足りていない、という印象は否めません‥
浦和レッズが優勝を狙っていくためには「J1リーグで個の違いを表現できる、攻撃的な選手の層を厚くする」ことは必須だと思います。
J1リーグでトップクラスの個の力を持つ攻撃的な選手が、あと2〜3名くらいは必要なのではないでしょうか‥
やはり江坂選手、松尾選手の移籍は相当痛かったですね‥泣
今冬の2人の移籍は、もしかしたらチーム的には誤算だったのかもしれません。
現実の世界ではスマホのゲームのようにはいかないので‥
選手の移籍が決まってから、すぐに新たな選手を獲得するというのは、なかなか難しいのでしょう。
交渉にはそれなりに時間もかかるでしょうし、本当にチーム編成というのは大変なのだろうと思います。
浦和レッズのチーム自身も、なかなか公にはできないとは思いますが‥
「攻撃的な選手の選手層を厚くする必要がある」ということは、十分に認識していると思います。
だからこそ、これまでギアクマキス選手など強力なFWの選手を、本気で獲得しようと交渉してきたのだろうと思います。
今も新たな攻撃的選手の獲得に向けて、チームは頑張ってくれているものと思います。
浦和レッズサポーターとしては、チームの頑張りを期待して、今後の吉報を待ちましょう!
もちろん、今在籍している攻撃的な選手達の中から‥
今シーズン大きく成長し、飛躍する選手が出てくる可能性も大いにあります。
今シーズン、J1リーグトップレベルの成績を残すような選手が出てきて、大きな活躍をしてくれることを期待しましょう!
終わりに
今シーズンの浦和レッズは、開幕時点では、優勝に向けてあと少し攻撃陣の選手の補強が必要なのかなと思います。
とはいえ、今シーズンはスコルジャ新監督を迎え、順調にチーム作りが進んでいる浦和レッズが‥
これからどんなサッカーを展開してくれるのか、とても楽しみです。
早く開幕しないかと、毎日とてもワクワクしています。
我々サポーターとしては、チームの置かれた状況をしっかりと見て‥
チームに過度の期待を背負わせず、熱く冷静に、浦和レッズを全力で応援していきましょう!